今回のテーマは、グラキリスの発根管理4(水苔管理のその後)についてです。
内容がかなりグロテスクなものも含めています。
閲覧注意でお願いします。
はじめに
結論から言うと 「グラキリス❷ type ヒヨコ」pachypodium3の水苔管理の結果は、ダメでした。
塊根植物好きな方からお叱りを受けるかもしれません。
初心者なりに調べ、手探りで行なってきた発根管理でした。
しかし、うまくいきませんでした。
株のポテンシャルという言い訳をしたくないため、あらゆる策を尽くしましたが、ダメでした。
今回の実践を踏まえ、皆さんの発根管理の一助になることを願うばかりです
水苔管理中の変化(30日目)
においも特別なく、枝の組織もまだ緑色がかっていたグラキリス。
多少の凹みがあるものの、もしかしたら・・・とわずかな希望をかけてみることに。
そっ〜〜と、そ〜〜〜〜っと、抜いてみると・・・・
・・・・
あか〜ん。
黒くはないものの、見事にベッコリ。
断面を確認すると・・・
このような結果でした。
このとき季節は11月下旬。直射日光を避けていたため、やや温度が足りなかったかと思い、ミニ温室内に入れることに・・・・
水苔管理中の変化(50日目)
12月のドカ雪も、一定の温度を保った温室内で様子をみることに・・
しかしながら、凹みは変わらず・・・
なおかつ、枝先も茶色になってしまいました。
これ以上は厳しいと判断することに・・・
無念でなりません。初の失敗株です。
反省点
でもしか論なのですが、今、思えばこうしておけばよかったを書き連ねます。
今の自分だったら昔の自分にどう助言するかという視点で、書いています。
初心者の私見です。
- 根のカットについて(初期段階)
株の状態によるかもしれませんが、今回の株は無理に切らなくてもよかったかも。
根のカットはやはり株に大きな負担をかけます。
硫黄を流して、ある程度、断面が見えていることから、このままオキシ漬けもよかったかも。
写真 R4.5月 撮影(1 カット前)(2 カット後)(3 乾燥後)
2. オキシ漬けについて(初期段階)
100倍漬けでしたが、短期決戦なら50倍の6〜8時間でもありだったかな。
また、カットした後、少し乾燥させてしまったので浸透率が悪かった?!
※ ちなみに発根成功した別の株は、すぐにオキシ漬けしました。
根のカットもなし。
↓ 発根成功した株の根回り
3. 土耕から水耕への切り替えの前に、土耕でより強い加温を行えばよかった!?
土耕でのリセットの前に、もう少しあらゆる手を尽くすべきだった。
サーキュレーター、温室と環境整備が整っていた時期だったため、土耕でのセカンドトライの際に、加温率を上げてもよかったと反省。
水やり⇨乾燥のサイクルはよかった。
ただ、「風」「十分な温度」という点で、外管理だけでは不十分だったかも。
4. くさりを確実にとるカット
この時期になると細胞がダメになっている部分がある。
加熱・殺菌消毒したカッターを使用したが、十分なカットでなかったかも。
少しでも残っていたら、くさりが進行してしまう。
ただ切りすぎても厳しいので、こればっかりはハイリスクハイリターンな気がします。
なお、くさりが進行すると、こうなる。
おわりに
さて、みなさん、どうだったでしょうか。
いやいや、「この管理はあかんやろ」「そりゃ無理だ」という意見もあるでしょう。
甘んじて受け入れます。
ただ、この経験は確実に自分の財産となりました。
何よりも、命をかけて頑張ってくれたグラキリスに感謝しかありません。
本当にありがとう!
12月 現在 水耕を2つ行っています。
今後も経過を観察し、共有していきたいと思います。
最後にお目汚しの画像ばかりだったので、ここ最近の我が家のグラ達でお別れを・・・