#114 ショクブツとワタシ【雑記】

 

ぼたとし
ぼたとし

どうもぼたとしです。

今回は雑記ブログです。

 

現在の人気

ここ数年で一気に広がった

塊根植物やアガベの人気。

InstagramやX(旧Twitter)

YouTubeを開けば

毎日のように

立派な株や映える鉢植えの

写真が流れてくる。

そんな投稿に心を動かされて

「自分もこんな株を育てたい!」と

刺激を受けた方は多いだろう。

ワタシ自身もそのひとり。

ただ最近、

SNSの情報に引っ張られすぎることが

趣味家にとって

大きな課題になっていると

感じている。

今回はその「SNS偏重の育成観点」の

問題点を冷静に考えてみたい。


①「映える姿」と「健全な生育」は別物

SNSでは、とにかく“見た目”が評価される。

丸々と膨らんだ塊根

鋭い棘を持つアガベ

光の当たり方まで計算された一枚…。

確かに目を奪われるが、

そこに至るまでの過程や

管理環境が省略されがち。

結果、「とにかく太らせたい」

「とにかく葉を展開させたい」という

短期的な目標に走り、

肥料や水を過剰に与えてしまうケースが増えている。

しかし植物にとっては時にストレスとなり、

根腐れや徒長を招き、

結局は株を弱らせてしまう。

SNS映えと植物の健康は必ずしも一致しない


②地域・環境の差が無視される

SNSの投稿は全国、いや世界中から届く。

ある人が「直射日光ガンガンで大丈夫」と言っても

それは沖縄や関東沿岸の話かもしれない。

逆に「真夏は遮光必須」と聞いても、

北海道や高地では事情が全く違う。

にもかかわらず、

見た情報をそのまま自分の環境に

持ち込んでしまう人が多い。

(少なからずワタシ自身もそうであった。)

特に初心者は「人気の育成法=正解」と

思い込みやすく、

結果として枯らしてしまうケースも

少なくない。

環境に応じたローカルな調整力こそ、

本当の育成技術だと最近感じている。


③「レア株=正義」という風潮

SNSでは珍しい品種や

巨大株が頻繁に拡散される。

もちろん憧れる気持ちは自然。

しかし、その裏には価格高騰や

乱獲のリスクもある。

「この株を持っていないと取り残される」


「フォロワー数を増やすためには高額株が必要」

そんな心理が働き、

本来の“植物を育てる楽しみ”が

“所有欲の競争”にすり替わってしまう。

これは趣味家にとって大きな落としあな。


④「情報過多」が判断を鈍らせる

SNSは便利だが、情報が多すぎるのも問題だ。

ある人は「断水が基本」と言い、

別の人は「成長期は水やり多めが鉄則」と言う。

どちらも間違ってはいないが、

初心者からすると混乱しかない。

結局、「誰の真似をするか」で右往左往し、

植物の声を聞くよりも

“いいね”の数に振り回されるようになってしまう。


⑤解決のヒントは「自分の観察眼」

では、どうすればSNS偏重から抜け出せるのか。

実感しているのは、

結局は株をじっくり観察するしかないということ。

葉の色が変わっていないか
根張りはどうか
新芽の動きはどうか

毎日の小さな変化を積み重ねてこそ

その株に合った管理法が見えてくる。

SNSはヒントにはなるが、

最終的な答えは自分の環境と

植物自身が教えてくれる。


まとめ

SNSのおかげで私たち趣味家は

世界中の情報にアクセスでき、

出会えなかった株にも出会えるようになった。

それ自体は素晴らしいことだ。

しかし一方で、

映えに偏りすぎると「育成」よりも

「承認欲求」に支配されてしまう

このバランスを崩すと

せっかくの趣味が苦しいものになってしまう。

塊根植物やアガベは、

本来じっくりと付き合う長寿の植物。

だからこそ、SNSのスピード感に巻き込まれず、

自分の観察と経験を大切にしていきたい。

ぼたとしの結論。
「SNSは参考書。答えは自分の株に聞け!」

また次回も、好奇心の赴くままに。

ではまた〜〜〜

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