
どうもぼたとしです。
今回は雑記ブログです。
現在の人気
ここ数年で一気に広がった
塊根植物やアガベの人気。
InstagramやX(旧Twitter)
YouTubeを開けば
毎日のように
立派な株や映える鉢植えの
写真が流れてくる。
そんな投稿に心を動かされて
「自分もこんな株を育てたい!」と
刺激を受けた方は多いだろう。
ワタシ自身もそのひとり。
ただ最近、
SNSの情報に引っ張られすぎることが
趣味家にとって
大きな課題になっていると
感じている。
今回はその「SNS偏重の育成観点」の
問題点を冷静に考えてみたい。
①「映える姿」と「健全な生育」は別物
SNSでは、とにかく“見た目”が評価される。
丸々と膨らんだ塊根
鋭い棘を持つアガベ
光の当たり方まで計算された一枚…。
確かに目を奪われるが、
そこに至るまでの過程や
管理環境が省略されがち。
結果、「とにかく太らせたい」
「とにかく葉を展開させたい」という
短期的な目標に走り、
肥料や水を過剰に与えてしまうケースが増えている。
しかし植物にとっては時にストレスとなり、
根腐れや徒長を招き、
結局は株を弱らせてしまう。
SNS映えと植物の健康は必ずしも一致しない。
②地域・環境の差が無視される
SNSの投稿は全国、いや世界中から届く。
ある人が「直射日光ガンガンで大丈夫」と言っても
それは沖縄や関東沿岸の話かもしれない。
逆に「真夏は遮光必須」と聞いても、
北海道や高地では事情が全く違う。
にもかかわらず、
見た情報をそのまま自分の環境に
持ち込んでしまう人が多い。
(少なからずワタシ自身もそうであった。)
特に初心者は「人気の育成法=正解」と
思い込みやすく、
結果として枯らしてしまうケースも
少なくない。
環境に応じたローカルな調整力こそ、
本当の育成技術だと最近感じている。
③「レア株=正義」という風潮
SNSでは珍しい品種や
巨大株が頻繁に拡散される。
もちろん憧れる気持ちは自然。
しかし、その裏には価格高騰や
乱獲のリスクもある。
「この株を持っていないと取り残される」
「フォロワー数を増やすためには高額株が必要」
そんな心理が働き、
本来の“植物を育てる楽しみ”が
“所有欲の競争”にすり替わってしまう。
これは趣味家にとって大きな落としあな。
④「情報過多」が判断を鈍らせる
SNSは便利だが、情報が多すぎるのも問題だ。
ある人は「断水が基本」と言い、
別の人は「成長期は水やり多めが鉄則」と言う。
どちらも間違ってはいないが、
初心者からすると混乱しかない。
結局、「誰の真似をするか」で右往左往し、
植物の声を聞くよりも
“いいね”の数に振り回されるようになってしまう。
⑤解決のヒントは「自分の観察眼」
では、どうすればSNS偏重から抜け出せるのか。
実感しているのは、
結局は株をじっくり観察するしかないということ。
葉の色が変わっていないか
根張りはどうか
新芽の動きはどうか
毎日の小さな変化を積み重ねてこそ
その株に合った管理法が見えてくる。
SNSはヒントにはなるが、
最終的な答えは自分の環境と
植物自身が教えてくれる。
まとめ
SNSのおかげで私たち趣味家は
世界中の情報にアクセスでき、
出会えなかった株にも出会えるようになった。
それ自体は素晴らしいことだ。
しかし一方で、
映えに偏りすぎると「育成」よりも
「承認欲求」に支配されてしまう。
このバランスを崩すと
せっかくの趣味が苦しいものになってしまう。
塊根植物やアガベは、
本来じっくりと付き合う長寿の植物。
だからこそ、SNSのスピード感に巻き込まれず、
自分の観察と経験を大切にしていきたい。
ぼたとしの結論。
「SNSは参考書。答えは自分の株に聞け!」
また次回も、好奇心の赴くままに。
ではまた〜〜〜